平昌オリンピックもいよいよ大詰め。
24日(土)今大会から初めて正式種目となったマススタート決勝が行われます。
先日のパシュート で金メダルを獲得した、高木姉妹の姉・高木菜那選手と佐藤綾乃選手が出場します。
注目の競技、初のメダルを手にするのは一体誰なのか。
今回はマススタートという新種目について、ご紹介します。
目次
新種目・マススタートとは?
マススタートという競技は、その名の通り、大勢で一斉にスタートを切る、マラソンのような競技です。
各国最大2名がエントリー可能で、日本女子からは高木菜那選手、佐藤綾乃選手が出場します。
1周400mのリンクを合計16周(6500m)滑り、獲得ポイントとゴール順位で優勝を争います。
危険を伴うため、最初の1周は加速が禁止されていますが、2周目以降は加速が可能です。
4周ごとに順位によってポイントが加算されていきますが、勝負を決めるのは、最終順位。
仮に15周目まで1位通過していても、それまで2位だった選手が1位でゴールすれば、1位の選手がポイントで上回り、優勝となります。
日本からは高木菜那、佐藤綾乃両選手が出場
マススタートでは、駆け引きが重要になります。
いかに先頭集団で競い合い、最後に前に出られるかが鍵です。
日本からは、パシュート で金メダルを獲得した高木菜那選手、佐藤綾乃選手が出場します。
日本人としては、二人のワンツーフィニッシュが見たいところですが、チームジャパン同士でもどちらかが犠牲になることが想定されます。
マススタートの面白さは「駆け引き」にあるとも言われています。
どのタイミングで出し抜くのか、いかにインコースを攻めていくのか、互いに警戒し、計算しながら16周を滑っていきます。
例えば、ショートトラックを得意とする韓国選手を引き付けるために、高木選手が先頭に食い込み、先頭集団の警戒を一身に受けます。
佐藤選手はその後ろをついていきます。
ラストスパートで巧みにインコースを空けて、佐藤選手がそこを抜けてワンツーフィニッシュ。
こういった具合に、各国出場選手は共に作戦を練り、16周に及ぶレースを制していきます。
新競技ですが、ハラハラドキドキ、興奮のレース展開になりそうですね。
札幌冬季アジア大会では、高木菜那が犠牲になり、日本勢がワンツーフィニッシュ
昨年札幌で行われた冬季アジア大会では、日本の見事な作戦勝ちが光りました。
高木菜那選手が先頭集団を引き付けレースを展開。
3周目で集団の後方についていた、高木美帆選手、佐藤綾乃選手が一気に加速し、
トップに躍り出ました。
その後、他国の選手が追従しようとする進路を巧み塞いだのが、高木姉妹の姉・高木菜那選手でした。
他国の追従を阻止し、日本は見事にワンツーフィニッシュを飾ったのです。
このように、マススタートは個人種目でありながら、チーム力が非常に重要となる競技なのです。
パシュート で見せた、一糸乱れぬ滑りはマススタートでも有利に?
先日行われたパシュート では、スタート早々に見事な隊列を作り上げるチームジャパンに、各国から称賛の声があがりました。
年間300日を共に過ごして練習に励んできたチームジャパン。
高木菜那選手と佐藤綾乃選手の連携は世界一。
マススタートに向けての意気込みを聞かれた高木菜那選手は、「ワンツーフィニッシュ!」と力強く答えていました。
きっと2人が確信できる作戦を持って臨んでくれるのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、多くの人がこのマススタートとという競技を初めて目にすることになると思います。
日本の「絆」「チームワーク」が最大の武器となり、必ず勝利を収めてくれることでしょう。
オリンピック・マススケートの初の金メダリスト、銀メダリストとなることができるのか?!
今夜の決勝に注目ですね!