平昌オリンピック女子フィギュアスケートショートプログラムが21日に行われました。
今回注目を浴びているのは、ロシアフィギュアスケート代表のアリーナ・ザギトワ選手(15)と
エフゲニア・メドベージェワ選手(18)の戦いです。
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メドベージェワ選手が世界最高得点を叩き出した直後、ザギトワ選手がメドベージェワ選手の得点を上回り、世界記録を塗り替えました。
二人はプライベートでは同年代で仲良しのようですが、氷上ではライバル同士。
一触即発の緊迫した戦いを繰り広げています。
そんな二人の戦いへの関心はもちろんですが、今俄かに話題になっているのが、ロシアフィギュアスケートを世界レベルに引き上げた、エテリ・トゥトリベーゼコーチです。
メドベージェワ選手やザギトワ選手のスパルタコーチとして注目を集めているエテリコーチとは一体どんな人なのでしょうか?
そこには、ロシアフィギュアスケートの強さの秘密が見えてきました。
エテリコーチの練習方法が過酷すぎると話題に
ロシアフィギュアスケート選手の練習の舞台は、「サンボ70」と呼ばれるモスクワ市内の施設。
ここにはスケートリンクはもちろん、トレーニング器具やバレエ練習場などのトレーニング設備が完全に整えられています。
選手たちは素晴らしい環境下で日々練習に励んでいます。
実際にどのような練習が行われているのでしょうか?
とにかく休みなく、滑り続ける
エテリコーチの練習は、とにかく繰り返し繰り返し、本番を想定して休みなく続けられます。
フィギュアスケートは1曲滑り終わる頃には10キロダッシュしたほどの体力を使うとも言われています。
その練習を午前と午後の2回行なっているそうです。
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ジャンプ、ジャンプ、またジャンプ
エテリコーチはメドベージェワ選手に、本番以上の回数のジャンプを繰り返し繰り返し跳ぶように指示します。
もちろん、体力の消耗は言うまでもありません。
この練習について、エテリコーチは
「練習で150%のことをやり、本番で110%の力を発揮する為」だと語っています。
これを聞くとなるほど、と思いますが、実行するのは至難の技。
強くなるにはここまで追い込まなければならないのですね。
15歳と18歳のザギトワ選手、メドベージェワ選手は本当にすごいです。
頭が上がりませんね。
これほどの練習を積んでいるからこそ、ロシア選手の強さが生まれるのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
近年のロシアフィギュアスケートの成長は目を見張るものがありました。
その陰には、まさに、血の滲むような努力があったのですね。
ショートプログラムで素晴らしいスケーティングを見せたメドベージェワ選手に対し、
抱擁するものの笑顔は一切見せなかったエテリコーチ。
彼女の鬼教官ぶりには賛否両論あります。
しかしそれは、血も涙も無い鬼コーチだからではなく、選手を必ず勝利に導く、
という強い信念からなのではないでしょうか?
23日のフリーでは、ロシアの2人の妖精が素晴らしい演技を見せてくれることは間違い無いでしょう。