大坂なおみ選手が、全米オープンテニスで見事、元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ選手を下し、優勝しましたね。
話題になったのは、表彰式でのブーイング!
この試合は大坂なおみ選手にとってかなりアウェーであることは、知られていましたが、表彰台に立つときでさえブーイングされるのはいかがなものか!
と思ったら、このブーイングは大坂なおみ選手へのブーイングではなかったようです!
でも、だとすればなぜブーイング?理由は?と思ったので、調べて見ました。
今回の件に関する海外の反応もまとめてみましたので合わせてどうぞ。
まあ、なんにせよ、表彰式でブーイングしてる時点でちょっとおかしいなとは思いますが。
目次
大坂なおみ表彰式の様子
ブーイングがあったのは、冒頭の部分ですね。
ブーイングが響き渡り、帽子で顔を隠す大坂なおみさんがとてもかわいそう。
ブーイングが鳴り響いたのは、最初だけで、セリーナ選手やなおみ選手の表彰の際には、ブーイングではなく歓声が沸いているのもわかります。
大坂なおみ自身へのブーイングと勘違いし、コメント
大坂なおみ選手はこのブーイングが自身へのものと思い、表彰台でのインタビューに答えています。
表彰式では「みんなセリーナを応援しているのは分かっている。こんな結果になってごめんなさい」と勝者らしからぬ言葉を発して涙した。
優勝者にこんなコメントをさせてしまうのは本当にかわいそうですね。
それでもこうやって観客の気持ちを理解して、インタビューに答える大坂なおみさんの人柄はとても素晴らしいと思います。
一部の日本人からは「日本人じゃない」と言われ、決勝では日本人として、セリーナの優勝を期待するアメリカの観客なら大ブーイングを浴びた大阪なおみ。勝ったのに「こんな終わり方ですみません」と涙を流す。いつも礼儀正しく、相手への敬意を忘れない彼女は美しい日本人。大事なのは本質だ。 pic.twitter.com/EBeJrfarn6
— 日本犬保存会東京支部Japan Dog Preservation Society Tokyo (@ayumun31) 2018年9月9日
純粋に喜びを、笑顔を表現する場である表彰台で、別の涙を流させてしまったことは、今後ないように観客のあり方も考えていかなきゃいけないと思います。
ブーイングの理由は?
今回の表彰台でのブーイングは、大坂なおみさんに対するものではないことがわかっています。
表彰台でブーイングされたら優勝した大坂なおみさんへのブーイングと取ってしまうに決まっていますが笑
では今回のブーイングは何に対するものだったのか。
セリーナの応援が圧倒的に多かった
まず今回の試合は大坂なおみ選手が圧倒的にアウェーと言われるほど、セリーナ選手の応援が多かったと言われています。
世界ランク1位の選手ですからね。
まずこのセリーナファンが多いことが一つの要素。
セリーナの言動
そして今回の試合では、セリーナ選手が審判に抗議するシーンが何度もありました。
一つ目は、試合中にセリーナ選手がコーチとジェスチャーにて助言を受けたと審判に警告されます。
本試合では、試合中のコーチとのコミュニケーションは禁止とのこと。
この警告についてセリーナ選手は抗議しています。
二つ目は、試合中にセリーナ選手がラケットを地面に叩きつけ破壊し、警告を受けます。
ここまででかなり感情むき出しの状態のセリーナ選手。
負けず嫌いな性格はプロのスポーツ選手に必要な要素ではありますが、審判陣にかなり抗議をしてしまいます。
第7ゲームの終了時にはかなりの猛抗議をしたようで、審判に対する暴言として3回目の警告。
ゲームペナルティとして第8ゲームを落としてしまい、試合が終了します。
審判への不服
セリーナ選手が審判に対しかなりの猛抗議をしたことにより、観客もヒートアップし、ブーイングを起こした、というのが今回の表彰台でのブーイングの理由。
しかも試合は負けてしまうのだから、ブーイングは止まらないですよね。
セリーナ選手が世界ランク1位の選手であること、この試合のセリーナ応援者が多いこと、などがあり観客の審判陣へのブーイングは表彰式中にも続いてしまったそうです。
紳士のスポーツともされるテニスで、このようなブーイングはどうなのか、とも思いますが、素晴らしいのは大坂なおみさんの対応。
「私は少し悲しかった。実際に私に対してブーイングしているのか、期待していた結果に終わらなかったからなのか、分からなかった。そして、私は(ファンに)共感もできるの。私も人生ずっとセリーナのファンだった。観衆もどれだけセリーナに優勝してもらいたいのか分かっていた。私にはよく分からなかったけれど、彼女もすごく感情的になっていたから」
観客のマナーも指摘される表彰式での出来事に「共感できる」とコメントする大坂なおみさんの純粋さが素晴らしいと思いました。
さらに「セリーナと全米の決勝で対戦する夢がありました。それがかなってうれしいです。プレーしてくれてありがとう」とセリーナにお辞儀をするなど、素晴らしい謙虚さ!
大坂なおみさんのこのコメント・行動は世界でも称賛されているようです。
海外の反応
海外でも今回の米国ファンのブーイングについては批判されているようです。
ネット上では「審判へのブーイングって言うけど、試合後の表彰の段階でブーイングし続けるっておかしくない?」、「米国のファンにがっかりした。審判へのブーイングも祝福の場ではやめるべき。大坂なおみがかわいそう。優勝の会見で悲しみの涙なんて前代未聞だよ。恥を知ったほうがいい」と痛烈な批判の書き込みも見られた。アメリカ国内でもメディアがセリーナと観客の態度を批判した。
そもそもブーイングは必要なのか、というところも疑問になってきそうですね。
審判に不服があった時こそ「頑張れー!負けるなー!」的な言葉で湧いた方が、選手の力になる気も。
ブーイングだと怒りが増しそうで。
ただ今回の件で大坂なおみ選手への称賛の声も多いようです。
「ナオミは勝利者だ。称賛に値する。ナーバスになるところもすごくキュートなんだ」
「あまりに美しく純粋だ」
「この若き女性の謙虚さはアメージングだ。頑張って」
「ナオミはなんて可愛らしいの。あまりにキュートで誠実。何度でも試合を見たい。ブラボー、小さな天使。みんな愛してるわ」
「いまや彼女のファンです。彼女は本当に話も上手いし、可愛い」
「なんて落ち着いた少女なの。神のご加護あれ」
「彼女は王者。謝罪なんて必要ない」
「みんな彼女のことをシャイだと言う。彼女は日本人。彼らは礼儀正しく、振る舞いも素晴らしい。彼女のことを愛しています」
もともと少し天然で可愛らしい一面を持つ大阪選手。
それに加え、謙虚さ、そして勝利者となった今、彼女のファンはこれからますます増えていきそうですね。
まとめ
今回、大坂なおみ選手が優勝したことはもちろん素晴らしいことですが、その上で、試合中の選手の行動や言葉、また観客の態度について考えさせられる試合となりました。
勝者が表彰台で喜びでない涙を流してしまうというのは、やはり良くない。
誰が勝っても、どんな試合展開でも、表彰の場では盛大に祝って挙げられたらいいなと思いました。
2020年のオリンピックでは、さらに世界を魅了するような結果を大坂なおみ選手には期待したいと思います!