破竹の勢いでヒットを続ける映画「カメラを止めるな!」
制作費300万円と低予算、新人監督、無名の俳優で構成され異例のヒットとして今世間を騒がせていますね。
8月に入り上映館は全国150箇所を越え、今後上映開始する映画館もあるので、まだまだ勢いは続きそうです。
と、そんな矢先に驚きの情報が!
カメラを止めるな!は盗作、パクリ作品ではないか?とのこと。
一体どういうこと?上田監督が作ったオリジナル作品ではないの?
盗作疑惑があるということは原作とされる作品もあるはず。
今回はカメラを止めるな!のパクリ疑惑、盗作は本当なのか、パクリならば原作は何か、原作者は誰なのか、調査してみたいと思います。
※この記事は映画の構成に関する記述があります。ネタバレを気にする人は見ないでくださいね!
カメラを止めるな!は盗作?
カメラを止めるなは上田慎一郎監督のオリジナル作品だと思っていましたが、実際のところは盗作なのかどうなのか。
上田監督のインタビュー記事読んだのですが、小劇団の舞台を見て「おもしろいな」とのことで脚本家に「映画化したい」と伝え、基本的な構造のみを残し、脚本が完成した、と言っていました。
とある小劇団のちょっと変わった構造の舞台を観て、「面白いなあ」と思って。脚本家に「これを映画化したい」と伝えたところ、「ぜひ」ということだったので、最終的には基本的な構造しか残っていないんですけど、その構造をもとに3、4年プロットを考えたりしていました。
引用元:上田 慎一郎(監督)映画『カメラを止めるな!』について
上田監督はカメラを止めるなの構成や脚本を作るにあたり、参考にした舞台があるということ!
これが今回のパクったとされる原作の舞台なのでは?と思います。
でもインタビューでも「脚本家に「映画化したい」と伝え、」とありますし、「基本的な構造のみを残し、脚本が完成した」ということなので、パクリや盗作ではなく、許可を得てのオリジナル作品化なのでは?とも思います。
果たして審議は、、、。
カメラを止めるなが盗作では?とされる類似点を見てみましょう。
カメラを止めるなの原作は?
原作とされるのは舞台「GHOST IN THE BOX!」
2011年に公演された劇団PEACEによる舞台作品です。
GHOST IN THE BOX!もホラーコメディの作品で、初演で好評を獲得し、驚異のリピーター率を誇ったとされる作品です。
原作者は?
この「GHOST IN THE BOX!」の脚本は荒木駿さん、演出は和田亮一さんです。
和田さんはカメラを止めるな!が話題の映画だということを知ってはいたそうですが、原作が自分の作品だとは知らなかったそう。
「映画の評判は、僕も周囲から聞いていました。そんなとき、過去に僕が主宰していた劇団の後輩から『あれ、先輩の作品が原作ですよ。知らなかったんですか?』と言われて、初めてその映画が、僕の演出した舞台『GHOST IN THE BOX!』(以下『GHOST』)をもとに作られたことを知ったんです」
上田監督はとある小劇団の舞台をもとに作ったと言っていましたから、和田亮一さんが作ったGHOST IN THE BOXで間違いないのでしょう。
この時上田監督が和田亮一さんに許可を取っていなかったということになりますね。
GHOSTがどのくらいの類似点があるのかにもよりますが、原作者が怒るほどということは、構成やセリフが一緒だったりするのかな?
というところを詳しくみていきます!
構成が一緒
まずカメラを止めるな!ですが、原作とされる作品と何が似てるかって「構成」がそっくりだそうなんです!
カメラを止めるなは構成が巧みだ、なんて絶賛されている映画なので構成が一緒となると確かに怪しいい、、、、。
「構成は完全に自分の作品だと感じました。この映画で特に称賛されているのは、構成の部分。前半で劇中劇を見せて、後半でその舞台裏を見せて回収する、という構成は僕の舞台とまったく一緒。」
GHOST IN THE BOXもリピーターが多かったとされるので、伏線回収のうまい舞台だったのかなと。
その舞台の構成そのもので映画化されたら確かに悔しいかも。
セリフが一緒
カメラは止めない!って予告編にも出てくるセリフがありますが、これもパクリでは?とのこと
映画予告にも出てくるこのセリフです!↓↓
「前半で起こる数々のトラブルをその都度、役者がアドリブで回避していくのもそう。舞台が廃墟で、そこで、かつて人体実験がおこなわれていたという設定も一緒ですし、『カメラは止めない!』というセリフは、僕の舞台にもあるんです」
これは!笑
カメラを止めない!のセリフが同じなのが、問題というより、和田さんが知らなかったということが問題なのではないかと思います。
原作者は訴訟の準備も?
和田亮一さんは弁護士にもこの映画と自分の舞台の映像を見せて確認してもらったとのこと。
「弁護士に、双方の作品を見比べてもらったうえで相談したところ、類似点の多さや、Aの脚本をもとに書き直したものであるのに原作の表記がないこと、原作者である僕やAの許諾を取らなかったことなどから『これは著作権の侵害だ』と。現在、訴訟の準備を進めています」
弁護士も「著作権の侵害」と判断したそうで、現在訴訟の準備もしているんだそう。
上映は中止になる?
今のところ上映中止の報道はありませんが、原作者が著作権侵害で訴えるのだとすれば、今後カメラを止めるなは上映中止になるかもしれませんね。
ネットの声
SNSでの声も調べてみました。
『カメラを止めるな!』が盗作だったとは。シラケるなぁ。やっちゃいけないことやってしまったね。
原作者が怒りの告発https://t.co/Z17E03KPk2— パラダイス山元 🎅🏻🇬🇱🌲🇩🇰🎅🇸🇪🎅🏿🇳🇴🤶🥟 (@mambon) 2018年8月20日
カメラを止めるな! パクリ報道、パンフレットでもインタビューでも言及があるんで、盗作じゃなくて権利許諾の不手際ってトコじゃない。 pic.twitter.com/LWtH3zKu5B
— 桜野時生 (@TokioSakurano) 2018年8月20日
カメラを止めるな盗作騒動ヤバいな。
— (‘A`)モヲトコ (@mowotoko) 2018年8月21日
古今東西ヒット映画に盗作騒動はつきものですが、『カメラを止めるな!』の場合は盗作云々ではなく、純粋に原案者側との契約不備有無問題なので、争いごとは作品とは無関係なところでやりなさいな。#カメラを止めるな
— アール・ケイ (@arukeiarukei) 2018年8月20日
『カメラを止めるな!』の”盗作”問題。つまりは、上田慎一郎監督は、元ネタの舞台で脚本を担当した荒木駿氏とは交渉し許可を得ていたが、演出の和田亮一氏は事後報告で済ませていたことが原因のようですね。(和田氏によれば、舞台の原作者は、和田・荒木両氏であるという)
— 永遠 (@awzotp) 2018年8月20日
盗作なのかどうなのか
ここまでヒットしてなければ、もしかしたら訴えるまではいかなかったかもしれませんね。
ただ上田監督は、パンフレットにも載せていますが、舞台作品から着想を得たと言っていますし、脚本の荒木駿さんには許可を取ったが、和田亮一さんには取っていなかった、という点が問題だということになりますね。
なので、盗作というよりかは権利関係の許可の問題なのかな?と思います。
映画を観た人は「いい映画だった!」と声を揃えていうわけです。
そこがやはり一番大切なのかなと思うので、舞台が原作なのか原案なのか丸く話を納めれたらいいなと。これだけ話題沸騰で人の心を掴める映画を上映中止という形にはしないでもらいたい。
異例のヒットで話題沸騰のカメラを止めるな!ですが、今後も話題沸騰は続きそうですね。